招待選手

   浜梶富夫さんの紹介   -だいまんじトレイルランに参加予定-
       (隠岐郡西ノ島町浦郷在住)

 フランスの名山、シャモニーを発着点とする山岳マラソン「ウルトラトレイル.デゥモンブラン2012」に出場し、
日本人として初めて60歳の部で優勝する快挙を成し遂げました。
トレイルランの最高峰とも言える大会で、トレイルランナーの憧れでもある大会、
イタリア・クールマイヨールから、フランス・シャモニーまでの距離114.6km、標高813m〜2661mの山間部を
夜通し走る過酷なレースで、浜梶さんは25時間51分の好タイムを記録しました。

 浜梶さんがトレイルランニングを始めるきっかけは、犬たちが与えてくれました。1995年、兵庫県宝塚市で会社員を
していた頃、震災後に近くの山に捨てられた犬やその子犬たちの飼い主を捜すボランティアと出会い、
そのうちの一匹を2002年に引き取りました。
それが雄の雑種「ショコラ山育ちのために、何度も脱走。捜しに山の中を走り回るたびに、自分も山を走る爽快感を
知った。」2009年に故郷西ノ島にUターンしました。
 
山岳マラソンに本格的に挑戦するようになったのは西ノ島に帰った後で、国内レースに6回出場し、
神奈川県で行われる北丹沢12時間山岳耐久レースでは60歳の部で2度優勝しました。
そして、テレビで見て刺激を受けたフランスの山岳レースに出場。現在地元のランニングクラブの西ノ島RCに所属し
仲間とともに楽しく走ったり、自身で西ノ島の自然の中を走りまわっています。

    隠岐諸島世界ジオパークに認定
世界ジオパークとは
 ジオパークとは、地球や大地を意味する「ジオ」と、公園を意味する「パーク」を合わせた造語です。
優れた価値を持つ地質遺産を有すると同時に、生態系や人の営みまでを総合的に体験できる自然公園のことです。

隠岐ジオパークとは
 隠岐諸島は、ユーラシア大陸の一部であった時代、湖底や海底の時代、約600万年前ごろからの火山活動となった
時代、氷河期で海面が下がり半島なった時代などを経て、約1万年前に現在のような離島になりました。
このようなダイナミックな大地の変化を背景に、他に類を見ない独自の生態系が形成されてきました。また、
そこに暮らす人々も離島という地理的条件の中で、さまざまな歴史文化を育んできました。


鷲ヶ峰・トカゲ岩・乳房杉(ちちすぎ) 
 隠岐には、たくさんのジオサイト(ジオパークの主な見どころ)がありますが、島後の東側に南北に連なる
大満寺〜鷲ヶ峰〜葛尾山系は、、隠岐世界ジオパークの中心の一つで、標高600m前後の山々が連なり、火山島の
面影を色濃く残しています。見所としては、柱状節理(ちゅうじょうせつり)が美しい「鷲ヶ峰」、奇岩「トカゲ岩」、
巨木林「自然回帰の森」、「乳房杉」などがあり、また、オキサンショウウオ、オキシャクナゲなどの珍しい動植物に
会うこともできます。